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目にした記事22-07 「グリーン旋風」日本中に

目にした記事22-07 「グリーン旋風」日本中に

 

山梨日日新聞 22.10.31 記事】

 

山梨日日新聞創刊150周年記念企画の第33回目に、山梨のサッカーが登場した。もちろん「グリーン旋風」の栄枯盛衰の期待を込めた哀しい記事である。

韮高が、101回大会の選手権の準々決勝で敗退してしまった後に、この記事が載るとは、惨めであり痛々しい気持ちになった。何よりこの記事は、韮高主観の視線で綴られているので、余計に心痛い。

 

 

将来、近未来の韮高はどうなるのだろうか。楽観的な私見では、私学を凌駕するのは、困難ではあるけれど、不可能ではない。私学の強力な台頭はもちろんある。それでもなお郷土のサッカーの代表として、誇れる高校として、韮高は必要な存在であると思っている。たとえ私学(学院、帝三、航空)が、山梨県人100%のチームになったとしても、グリーンの力はシンボリック的な存在であり、根強いファンが支える高校であると思う。もちろん現実的に考えると、14年も選手権に出場していない高校に、将来有望な選手が魅力を感じることははっきり言ってない。

おそらく「サッカー(フットボール)」をどのように捉えるかで、進むべき方向性は変わってくるのではないかと思う。また親の嗜好や導き方で、その方向性は大きく変わる。多様性の時代においては、あらゆる彩に満ちた価値観が許容され、認められる。本物を見つけること、見定めることが難しい時代である。そういった時代だからこそ、韮高サッカー部は古臭くありながらも、新鮮で魅力的な発見が潜んでいるのではないかと思う。

先の時代を予測することは、今以上に難しい。サッカーにおいても同様である。このような時代において、まだまだポテンシャルを秘め、将来性があると思えるのは、韮高のサッカーであるのではないか。もちろん韮崎高校に、しっかりとしたビジョンと理念がなければ、これからの100年のサッカーの歴史にその名を刻むことはできない。緑の力を信じたい。