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選手権準決勝の韮高映像

選手権準決勝の韮高映像

 

第101回全国高校サッカー選手権大会準決勝、東山-大津のハーフタイムで、韮高のグリーンのユニホームを目にする事ができた。山梨学院の監督として羽中田さんが選手権に挑むというストーリー映像だった。高校サッカー新時代 次の100年へ 「40年前の忘れもの」選手に託した夢 という5分ほどの映像を見た感想は、正月の選手権で韮高のグリーンのユニホームが見たいなという純粋な想いである。新しい100年だからこそ、古き良き時代の揺るぎない世界観は失ってはらならないものであり、古を紐解くことにより次の100年が見えてくる。郷土山梨の代表は韮崎高校が1番ふさわしいという想いを強くした。次の100年へ歩み出すその方向性は、世界へ通じる1歩であり、郷土意識の醸成の発信であり、スポーツ・サッカーを通じての地域社会の活性と豊かさの共感を得ることである。そのようなことからしても、韮高が資質と使命は持ち合われているのではないかと思う。選手たちのがんばりが、地域に与える影響は、想像以上であるはずである。

 

ハーフタイムに流れた羽中田さんのストーリーは、ドラマ性は抜群だった。羽中田さんは天才ドリブラーであり、1年でベスト4、2年で準優勝、3年では病気のために、試合に20分しか出ることができなくなってしまい、清水東に敗れ準優勝に終わった。

16番の選手が成立学園監督の山本健二(当時1年生)さんである。

羽中田さんの肩に手を当てている方は、横山先生である。このような方が昔から韮高サッカー部を陰から支えていた。

羽中田さんの忘れものは韮高の忘れものでもある。創立100周年であった韮高が本来なら取りにいかなければならなかった。来年こそ、山梨学院率いる羽中田さんではなく、韮高サッカー部がその忘れものを取りにいく。

 

今年度の新ユニには、「韮崎」という文字にOBの想いが込められている。創立100周年ということもあり、新ユニの「韮崎」という2文字には、韮高が選手権で5年連続ベスト4だった時代と同じ字体がデザインされた。さりげなく、そして堂々と緑のユニホームへ想いを込めたのだけれど、選手権出場は果たすことができなかった。102回大会こそは、新しい100年に向けて韮高の復活を成し遂げて欲しい。

選手権に帰ってきた韮崎黄金期の師弟、山梨学院率いる80歳の名将横森巧と車いす監督の羽中田昌 - サカバカ日誌 - ワールドカップカタール2022コラム : 日刊スポーツ (nikkansports.com)