ニラニスタ発・蹴球思案処

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変わるか 変えるか

変わるか 変えるか

 

選手権のカウントダウンが始まっている。9月の韮高は、ユースリーグ2連敗という、とんでもないスタートを切った。選手権の組み合わせも決まり、「今年の韮高は選手権に行けそうですか」と聞かれ、この結果を踏まえてどのように返答すればいいか正直、戸惑う。

先輩から「選手権に行こうとしているチームが、帝三に負けているようなら、話にならない。目の色が変わっていなくてはダメだ」と勢いよく言われたので、こちらも「そうですね~」と言うしかなかった。実際にそうである。

順当に勝ち進めば、準々決勝で対戦することとなる帝京三は、ユースリーグ前半戦を無敗(8勝1分)首位で折り返した。得点26(リーグ2位)、失点においてはリーグ最少失点の4だった。韮高は4位 4勝4敗1分(得点13、失点10)と得失点共にダブルスコアで引き離された結果となった。3年間の日々の積み重ねの結果としてしっかりと受け止めるしかない。小さな差がやがては大きな差となって現れることは、昔から1ミリも変わることはない真理である。

ネガティブなことを考えていてもどうにもならないので、ポジェティブな思考で現在の韮高を思案したい。

 

韮高OBの中田英寿が今の韮高のサッカーにヒントを与えてくれるようなことを書いている。日本代表がワールドカップを控え、親善試合に引き分けた後の文章である。

 

負けなかったから良かったのか? それとも勝てなかったから駄目なのか? いったいこの試合で、日本代表は何を試して、何を得たのだろうか?

 

僕個人としては、今の段階では正直そこまで勝負にはこだわっていない。別に負けてもいいと思わないけれども、勝つため“だけ”に内容を軽視したサッカーを、この時期にやる必要は無いと思っている。じゃあ、実際今の日本代表がどんなサッカーをやっているかというと、勝つためだけにがむしゃらにやっているようにも感じないし、かと言って、また何か新しい事を試しているという感じもしない。つまり大切な戦いに向けて、前進している感じがしない。

 

味方に要求できる強さ、味方を信じて走れる強さ、味方を助ける声を出せる強さ、そんなちょっとした強さが今の日本代表に一番欠けていることだと思う。

ただ、これらはすべて他人が助けてくれる事ではなくて、自分で変えるしかないのだけれど・・・。

 

中田英寿に聞くチャンスがあるのならば、藁にも縋る思いで、「選手権に出場するにはどうすればいいですか」と聞いてみても良いかもしれない。

 

 

変わるか 変えるか