ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

目にした記事 選手権決勝 1

目にした記事 選手権決勝 1

 

【山梨日々新聞 2021.11.05記事】

f:id:nirasakishikibu:20211118064824j:plain

【山梨日々新聞 2021.11.06記事】

f:id:nirasakishikibu:20211118064857j:plain

 

第100回大会の選手権決勝は、報道の取り上げ方、紙面の大きさは例年に比べて、力が入っていた。スポーツ面だけではなかった。高校サッカー選手権という大会が、単なる高校生のスポーツという側面だけではなく、社会、地域に与える影響、文化的な意味合いにおいて、小さくないことが改めて垣間見えた。山梨、韮崎とサッカーを絡めた時に起こる化学反応や、郷土意識は味わい深いものがある。

サッカー熱という部分では、全国と比べるとまだまだだと思っている。静岡県大会決勝、静岡学園藤枝東の試合は、有料観客者が1万人を超えた。両校のブラスバンドの応援があったスタンドも熱い試合だった。

山梨の決勝も静岡県大会ほどではないにせよ、小さい子供から老人まで、幅広い年齢層の人々が小瀬に足を運んだ。韮高よりに言えば、多くのサッカーファンがスタンドで、TVの前で韮高の勝利を願った。羽中田さんの解説も、試合が進むにつれ少しずつ韮高に勝って欲しいという心の叫びが出てきたような気がする。緑の風は最後には吹かなかったけれど、100回大会の代表を決定するにふさわしい試合だったと思う。

少年の心に灯をともした試合であり、多くの試合を観てきたサッカーファンにとっても心揺さぶられる内容、結末であった。もし・・・していたら、もし・・・していれば。本当の意味で強くなるということはとても難しい。難しいからこそ、それに挑むことはやりがいのあることである。あの試合で感じたことを、これからの生き方において、サッカー生活において、形にしていく作業が必要である。