選手権特集02
【山梨日日新聞2001.10.14記事】
「わたしの選手権」第2回目に登場するのは誰かと楽しみにしていたら、羽中田さんだった。記念すべき100回大会の韮高の初戦を観戦に行っていた。決勝戦の解説をするようなので、イベント的な匂いが漂う。
韮高のネット記事も目にすることができた。
今年の韮高は地味な部分を徹底的にやり切るプレーが見られる。ボールを持っていないオフ・ザ・ボール時の選手たちは、徹底的に汗かき役に回り、手を抜く動きはない。ボール位置より遠い選手のポジショニング修正があり、ボールに近い選手はセカンドボールを奪う準備が徹底されている。ゴール前での人数も無駄走りではないにせよ、相手DFを消耗させている。もちろんそういう目に見えそうで、見えないとこで手を抜くと、やがてはゴールを奪われてしまうし、ゴールは生まれない。細部に徹底的こだわり試合を続ければ、必ずチャンスが訪れる。これはサッカーの真理である。
なんとなくだけれど、今年の韮高のサッカーは、人間味あふれるプレーを感じることができる。力強さの中に情緒的な優しさを感じ、泥臭さの中でどこかしら気品さを感じることができる。
勝利は近いようで遠く、遠いようで近い。これまでの習慣と継続を試される時である。自分という人間を信じ、自分のプレー(行い)を信じて、次の1戦を向かえてもらいたい。