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目にした記事 総体サッカー福島固定

目にした記事 総体サッカー福島固定

 

1964年開催の東京オリンピックの2年後に、第1回全国高校総体が開催された。第1回の記念すべき開催地は青森県十和田市。昭和、平成、令和と長い年月にわたり現在まで毎年開催地を変えながら行われてきたインターハイである。インターハイのサッカーが福島県のJヴレッジで固定開催となる記事を目にした。

 

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記事のよると24年開催からということだから、持ち回り開催はあと2回しかない。選手のコンディション、パフォーマンスに大きく影響する真夏の試合については、多くの議論が行われてきた。気候変動で真夏の気温は、人体に危険な高さとなってきている。

僕らがボールを蹴っていた夏休みのことを思い返す。夏休みの日記帳に天気と気温を毎日書いていたので、そのころの気温は記憶がある。高くても33度。熱帯夜なんてなかったし、午前中の練習は暑くても28度くらいだった。現在は35度を超える日々が連続する。そういったことを考慮すると、仕方のない改善策かも知れない。

 

インターハイの県予選も変化した。いつ頃からか調べていないから分からないけれど、僕らの時代のちょっと後まではインターハイの県予選は4チームでのリーグ戦での代表決定だった。トーナメントでベスト4を決め、その4校がリーグ戦をして勝ち点が上位の高校が代表権を得た。ユースリーグもなかったのでゆったりとした日程の時代だったからこそできたと思う。

 

インターハイがJヴィレッジに固定開催となると、日本各地への移動がなくなる。開催地が遠くの土地だったら、そこに行ってみたいというモチベーションも少なからずある。年配のOBや若いOBと話をする時、インターハイがどこだったかという話にもなる。大先輩は船に乗って四国まで行ったとか、後輩はインターハイ前に2ヶ所もフェスティバルに参加しながら山陰に向かったとか、弾丸九州応援ツアーだったとか、懐かしい昔話で盛り上がることがある。サッカーの試合以外の思い出話の方が多いかもしれない。

 

サッカーというスポーツが日本でも認知され、世界を意識したシステムになってきている。小さい頃からのトーナメントだけの大会ではなく、リーグ戦を主体とした試合の在り方だったり、Jの開催をヨーロッパのシーズン制に変更しようとかだったり、今後はJ下部組織が力をつけてくると、今まで以上に大きな変化があるような気がする。

 

 

【昔の記事】

選手のため3大改革、高校サッカー選手権2年後刷新 - サッカー : 日刊スポーツ (nikkansports.com)