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令和3年度 第64回関東高等学校サッカー大会

令和3年度 第64回関東高等学校サッカー大会

 

結果

6月5日(土)10:00キックオフ 韮崎中央公園陸上G

韮 崎 1-0(0-0) 佐野日大

 

6月6日(日)10:00キックオフ 韮崎中央公園陸上G

韮 崎 1-0(1-0) 國學院久我山

 

6月7日(月)10:00キックオフ JITスタジアム

韮 崎 1-3(0-1) 桐生第一

 

大きな勝利を味わった2日間と、まだまだ努力が足りないとくやしさを味わった最終日だった。Bグループ準優勝という成績を手にすることが出来て良かった、良い経験をすることができたと締めくくってしまうにはもったいないチームである。そしてこのくらいで満足していては、全国への道程は険しい。

 

優しい言い方をすれば、チームの総合力を1戦ごとにつけることができた。初戦の佐野日大戦では、アイムアップ直前の得点、2戦目の國學院久我山戦では、開始早々の得点と、得点の時間帯は素晴らしかった。

まさか小瀬で決勝をするとは思ってもいなかったので、今年2回目の小瀬のピッチで試合ができたことは良かった。

 

厳しい言い方をすれば、まだ何も成し遂げてはいない。プリンスリーグ所属の桐生第一に、複数失点で負けてしまったことは悔やまれる。なぜならば5月に山梨学院と対戦した桐生第一は2-0で学院に勝っている。その桐生第一に勝つことは、すぐに始まるインターハイ予選で山梨学院へのプレッシャーとなるからである。「良い経験だった」と言えるのは、その経験を活かした後で言うセリフである。道半ばの韮高にとっては、まだまだやるべきことはたくさんあり、後ろを振り返ってはいられない。

次の日曜日にはインターハイ予選が控えている。試合終了のホイッスルと同時ではなくても、ピッチを出た瞬間からインターハイを見据えた選手達がたくさんいたことを願う。

 

現状のままでは登録メンバーに入ることはできない。また現状のままではスタメンでは活躍できない。これから今以上に、個々の成長が求められる。

ちょっと難しいかもしれないけれど、「なぜ上を目指してサッカーをするのか」という問いではなく、「なぜ上を目指してサッカーをしているのかを考える自分について思いを巡らす」ことを問えば、より深いサッカーへの関わり方が必ず見えてくる。考えや感情、意志は、プレーに無意識に現れる。ボールを持っていない時や、劣勢の時には特に顕著に見ることができる。何も考えずにボールを追うだけなら、犬でもできる。走るだけなら馬でもできる。

ライバル校との差別化、韮高の特化すべきところは、サッカーに真剣に向き合い、純粋に考え、プレーで表現するところである。そのような方向へ、今はしっかりと歩みだしている。まだまだ強いチームになれる手応えを感じる関東大会であったが故に、もっともっとすべての部分で努力をしなければならない。