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関東大会組み合わせ

関東大会組み合わせ

 

2年ぶりに開催される関東大会の組み合わせが決まった。チームとしても個人としても、レベルアップできる大会であるので、手応えを感じることのできる大会にしたい。

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泥臭い得点、間違って入ってしまった得点、練習通りのパターンからの得点、個人技からの得点と、どんな得点でも1点は1点である。その一方で、失点はそのやられ方により多くの心理的ダメージが伴う時がある。ちょっとした気の緩み、ちょっとした集中力の欠如、選手個々のイージーミス、やられるはずのない(やられてはいけない)失点がある。後味の悪い失点からの敗戦。近年、韮高はとても大切な試合に、そういった失点パターンからやられ続けている。見ている者までが「何やってんだ」と思わざるを得ないがっかりするプレーが失点シーンでは見らる。もったいない失点からの敗戦は心理的に応える。「あれは仕方ないよな」という潔さにつながる失点は、ほぼ見られないと言ってよい。もちろん失点や勝敗は、そういったものだと思えばそれまでなのだけれど、良い負け方があるとしたらそちらの方でやられたい。

 

関東大会では、これまでの悪しき失点の連鎖を何としても断ち切りたい。失点の品格ということについて考えるならば、次につながらないようなだらしのない失点はするべきではない。

試合中にピンチは絶対にある。ほとんどの時間帯が相手にイニシアチブを握られることも少なくない。そのような時に必要なのは、感情のコントロールだろう。正しい精神的アプローチは苦しい試合、局面を打開できる基礎となる。避けられない感情の揺れ動きから可能な限り距離を置き、ゲームの流れを左右している小さな兆候を感じ取り、それを修正し利用する。

同じスキルを持っている選手、またはスキルが劣っている選手が、対戦選手と違いを生み出すには、そこしかない。試合中に察知する観察力や、これまでの試合経験からの直観、スピードを持った冷静な判断は、チームを有利な方へと導く。

 

自分の力を試すのには絶好の大会である。大げさに言うならば、自分が持つ能力を半分しか使っていない選手がほとんどだろう。潜在的な能力はまだ豊富にあり、それを引き出すきっかけを作るのは指導者であり、何より本人が自分が気付いていないポテンシャルを目覚めさせ、目に見える形にしなければならない。そのような意味で、関東大会は楽しみな大会であり、選手が成長できるチャンスがある大会であると思う。

 

 

 

(仲間が自分自身に喝を入れるために最近、発信していたことば)

お前さ

限界の先にあるもの知ってるか

たとえ途中で倒れても

その先に見えるものがある

それは本当の自分だ

それが見えるまで突っ走れ

疲れたなんて言ってるうちは

まだまだ甘いぜ

そんなセリフは

力がまだ余ってる奴の弱音でしかねぇ

立ち止まってる暇があったら

突っ走って突っ走って

限界の向こうまで行ってみろ

そこからが本当の勝負だぜ