6月13日(日)14:30キックオフ 韮崎中央公園芝生G
韮 崎 3-2(0-1)延長(0-0)(1-0)東海甲府
インターハイ県予選に準々決勝から韮高が登場した。
延長で負けた試合はたくさんあるけれど、勝った試合は(僕の中では)記憶にない。なんともだらしのないしびれる試合だった。
前半になんでもないシュートを決められ0-1。後半1-1に追いつくも、集中力の切れたようなプレーからきれいなミドルを決められ1-2。毎年のことながら、だらしのないやられ方で負けるのかなと思っていたら、1人キャプテンが気を吐き2-2の同点に追いついた。延長前半は0-0。延長後半のアディショナルタイムが3分と掲示された後、キャプテンがハットトリックとなる3点目を挙げ逃げ切った。
昨年までだったら、完全に負けパターンだった試合をひっくり返せたことは大きい。なおかつダメな選手が分かったことが大きい。韮高の守備は最低だった。関東大会から続き、2試合で5失点という最悪の結果となった。「関東大会で疲れているから」と言っている人間もいたけれど、東海は前日に甲府東との試合を闘っている。のんきなことは言っていられず、単なる言い訳でしかない。
守備のバランスの悪さ、韮高のゴール前にボールが運ばれると、信用ゼロの不安定さは格別だった。1試合を通してディフェンスラインはバラバラで、オフサイドを取ることのできるシーンが確実にあるのに、ディフェンスラインを上げることさえ出来なかった(1試合を通してオフサイド0)。信頼のおけるDFがいず、バタバタしていてFW、MFの選手と比べると別次元のパフォーマンスだった。奪った後のパスの質の悪さも相変わらずで、東海のきれいな守備ブロックとは比べ物にならなかった。そんな訳で、SBが高い位置はとることはできず、中盤とDFの間には恥ずかしいくらいのスペースがあった。ディフェンスがディフェンスの意識が低ければ、技術のあるなしに関わらずダメだろう。
その一方で攻撃は厚みのある粘り強い攻めができていた。交代選手は試合を活性化させたし、昨年までに見ることのないクリエイティブなプレーがあった。ピッチの外から試合を見る時は、自分だったら何ができるか、何をすれば有利に試合を進められるか、自分がプレーしているイメージを持って見ているか。そういったことをピッチに入ってから実行していたように思えた。
タイムアップ前の試合のクローズのさせ方も、冷静に頭を使ってプレーできていた。東海戦はキャプテンに助けられた。いつも助けられてばかりでは、仲間として恥ずかしい。今度はキャプテンをみんなで助けることが必要だろう。
フットボールは 足を使ってやるスポーツではない
頭を使ってやるスポーツだ
チェスをやる時、チェスは手を使うゲームだと表現できるかい?
キケ・セティエン