ニラニスタ発・蹴球思案処

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新人戦準々決勝 韮崎-甲府商

新人戦準々決勝 韮崎-甲府

 

結果

1月30日(土) 13:00キックオフ 山梨学院和戸G

韮 崎 1-0(0-0) 甲府

 

選手権準々決勝で甲府商に負けてしまったので、新人戦では先輩たちの仇を討ちたいと思っていたのか、それとも公式戦2連敗はできないと思っていたのか、優勝しか頭にないので相手は関係ないと思っていたのか、そのモチベーションは置いておいて、なんとか1-0で準決勝に勝ち進んだ。

白根戦がどうしようもない内容だったので、甲府商戦では、もしかしたらやられると思っていた。期待値はかなり低いものだった。内容的に攻め込まれるかなと思っていたらそうでもなかった。

前半は0-0、後半はタイムアップ少し前にやっとのことでゴールが決まった。ゴールはOGだった。左サイドからライナー性の放り込んだボールが、相手DFに当たりゴールインとなった。OGでも1点は1点で、前年の選手権では1点も同じ相手に獲れなかったのだから、今年は違うと思いたい。相手が主力を欠いていたとか、風が強く本来のサッカーがやりにくかったとかは、単なる言い訳である。納得のいかない内容でありながらも、しっかりと結果を残せるということは、新チームの韮高の強さである。思うような結果(プレー)が出ないために、本来の力が出せないというのも、嘘である。苦しいことから逃げる心の弱さは、必ずピッチで現れる。日々の積み重ねでしか差は生まれない。そして日々自分を磨き続けられる選手が、試合で良い結果を出すことができる。結果を残せる選手とは、妥協せずに日々自分を磨き続けている選手である。もしかしたらサッカーの技術や戦術云々の前で、半分以上決まっているかもしれない。

韮高は決して強いと言えないチームである。勝ち進めば勝ち進むほど、結果を残すことは難しい。準決勝は日本航空である。どちらに勝利が転がり込むかはやってみるまで分からない。勝敗の分かれ目、勝者と敗者を分かつ差とは何なんだろうか。逆説的には決して強いチームとは言えないチームは強いかもしれない。

 

 

功の成るは成るの日に成るにあらず

けだし必ず由(よ)って起こる所あり

 過(わざわい)の作(おこ)るは作るの日に作るにあらず

また必ず由って兆(きざ)す所あり

 蘇洵、管仲