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『現代サッカー様式学入門』

サッカー本 0067

 

『現代サッカー様式学入門』

 

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著 者 現代生活様式学会

発行所 三才ブックス

2003年10月10日発行

 

本の内容は関係なく、思わずタイトルだけで買ってしまう本がある。おそらくこの本はそういった部類に入る本である。まず現代生活様式学なるものがどんな学問かが分からず、その切り口からサッカーを様式学的に展開した点がこの本のすごさである。

本書は「フロム・エーMONDAY」誌(2001年34号~2002年50号)の連載記事に大幅に加筆・修正したもので、内容は思ったより軽い。

 

サッカーの読み物って、選手や監督のインタビューか、小難しい戦術解説か、筆者の思い込みたっぷりの感動ドキュメントばっかり。

我々が着目したのはサッカーのビジュアル面や周辺アイテム。アナザーサイドに「うるおいビーム」を照射することで、マニアでない一般生活者ともサッカーの魅力を共有したかったわけだ。

 

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Q1は、バーテンが振っているのはハムなので「フルハム

Q2は、夏木、天地、矢口の卵が巣に入っていて下の名前は真理、よって「横浜Fマリノス

Q3、ちょっと見にくいが、弦が9本なので、「ゲンク」

Q4、ペルーの国旗とヘビで、「ペルージャ

 

どこからでも読める本になっていて、サッカーを多面的に捉える視点はユーモアにあふれている。そして目を通せば通すほど、サッカーを別次元で細かいところまで観察、応用、展開したと思える構成になっている。