ニラニスタ発・蹴球思案処

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エドワルド・イシヤマ君おめでとう

エドワルド・イシヤマ君おめでとう

 

ユースリーグでの韮高は、駿台甲府に3-0で勝利した。プレミアリーグではスパーズの監督にモウリーニョが就任し、初陣を白星で飾った。スペシャルワンも56歳となったのかと思い、モウリーニョについてちょっと考えてみたりした。

 

J2は最終節の試合で、様々なドラマが起きた。VF甲府プレーオフにギリギリ滑り込み、横浜FCは13年ぶりにJ1のステージに戻ってくる。生きた伝説と化したカズのプレーを目にすることができる。新しいスタジアムが完成する京都は、柏レイソルに13点を奪われた。

 

世界中いたるところで、毎週、毎週、熱い闘いが繰り広げられている。大きくメディアに取り上げられる試合から、小さなコミュニティーだけのひっそりとした試合まで、勝利を目指してサッカーボールを追っている。

僕も週末はサッカーボールを蹴った。第48回韮崎市サッカー祭りで、韮葉クラブOBとして親睦試合をした。35年以上ぶりに、また参加することができたので、先輩方の足を引っ張らないように、真剣にプレーした。

 

そんな中、僕の中でトップニュースとなったのは、リベルタドーレス杯決勝でのフラメンゴの優勝だった。1981年以来、実に38年ぶりの優勝で、トヨタカップジーコが優勝した以来だというので、サポーターの喜びは喜んでも喜びきれない。

 

石山君は今はブラジル在住だけれど、日本にいた時に交流があり、根っからのフラメンゴサポーターだった。SNSの普及で地球の反対側でも気軽に連絡ができるので、フラメンゴの優勝はほぼリアルタイムで入ってきた。準決勝でグレミオを倒し、ファイナルではアルゼンチンの名門クラブ、リーベルに先制されながら、試合をひっくり返した勝利は格別だったと思う。

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石山君とは、2005年のリバプールサンパウロのファイナルを一緒に観戦に行った。その時に、フラメンゴが絶対に世界一になると言っていたので、今年はその夢が実現するかもしれない。自分の心から愛するチームが世界一になる時も近い。そして文句なしでうらやましい。

反政府デモでチリで行われる予定だった決勝戦が、ペルーのリマになって、そのリマのスタジアムもアドレナリンが出すぎてしまうくらい魅惑的である。

コパ・リベルタドーレス2019

 

その一方で、ヨーロッパチャンピオン、リバプールもリスペクトするチームである。僕は昔からジェラードのプレーが好きで、それ故、リバプールが好きになるという経緯である。今年のリバプールは昨年にも増して素晴らしいチームである。CLのセミファイナル2ndLeg、バルセロナとの試合は、アンフィールドの奇跡としてすでに伝説化してしまった。まさか1stLegで0-3から4点を入れて逆転するとは想像できなかったし、4点目のCKは神がかっていた。

 

ユルゲン・クロップが指揮するリバプールは、ゲーゲンプレッシングを実践し、魅力的なサッカーをする。その中でも僕の好きな選手はマネである。ロシアワールドカップで日本と対戦した時にも出場していた。マネのプレーが気に入っていて、そこから選手の生い立ちや生き様を知ることになり、さらにマネが好きになってしまった。世界の情報が日本語になり、目にできるということはとてもうれしい限りである。

【サディオ・マネの物語…セネガルの貧しい少年がリヴァプールのスターになるまで】 抜粋

"場違い"なトライアルで切り開いた道

15歳のとき、マネは北に約800キロ離れたダカールへ行き、そこでも彼は見た者を感嘆させた。自身の進む道を自ら切り開いていったマネは、世界ベスト50名のサッカー選手を表彰する2016年の『Goal50 Presented by DAZN』の39位にランクインしたことについて、独占インタビューに応えてくれた。

 

「おじさんと一緒に故郷を出て、セネガルの首都であるダカールに向かった。ダカールでは多くのトライアルが開催されているんだ」

「僕はそうしたトライアルを受けに行ったんだ。たくさんの少年がテストされ、チームに振り分けられていった。1つだけ絶対に忘れない出来事があるよ。今となっては笑えるエピソードだけど、僕がトライアルを受けに行ったとき、年上のある男の人に『場違いなところに来たな』というような感じで見られたんだ。」

「その人は、僕に、『テストを受けにきたのか?』と聞いた。僕はそうだと答えた。僕の靴を見て、『その靴はなんだ?』と聞いた。『そんな靴でプレーするのか?』って。僕の靴はボロボロだった。古くて、すり切れていた。それから『それにその短パンは何だ?』とも聞かれた。『ちゃんとしたサッカー用のショーツをもっていないのか』って」

「僕は、『一番いいウェアを着てきたんだ』と言った。僕はただ、サッカーをしたかった。自分のプレーを見せたかった。僕がピッチに立つと、その人は明らかに驚いていたよ。」

「その人は僕のところに来て、『きみをすぐに連れていく。私のチームでプレーさせる』と言った。いくつかトライアルを受けたあと、僕はアカデミーに行ったんだ」

 

サディオ・マネの物語…セネガルの貧しい少年がリヴァプールのスターになるまで/コラム | Goal.com

 

セネガル代表サディオ・マネ、小さな村の貧しい少年がプロになるまでの"人生"と支えとなった"家族"の存在 | SPREAD

 

贅沢に興味がないリバプールFWマネ「それが世界に何をもたらす?」 | ゲキサカ

 

サッカーをプレーする愉しさがあり、観る(応援する)愉しさがある。そしてサッカーを語る愉しさも確固として存在する。改めてサッカーの奥深さを知ることになる。