ニラニスタ発・蹴球思案処

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1年生大会 2023

1年生大会 2023

 

 

結果

8月18日 金 13:00キックオフ GF穂坂

韮 崎 9-0 甲府昭和

 

8月19日 土 12:00キックオフ 富士北麓陸上G

韮 崎 1-1 PK4-5 駿台甲府

 

選手権に向けて、勢いを減速させる結果となった。

勝てば強い、負ければ弱いと結論付けてしまうことは危険でも、やはりトーナメントの下で負けるとその弱さが際立ってしまう。今年は前評判が良くないだけでなく、実力もそれほどでもない評判なので、あまり期待はしていなかった。そしてあまり期待をしていなかった通りになってしまった。このままたらたらしながら2年後を迎えると、県内ベスト4にはどの大会も1回も進めない年代となる。悲観的ではあるけれど、そのデータは昔の韮高の戦績を振り返ると、歴史は嘘をつかないことが分かる。1年生大会初日で負けた年は、その年代が最終学年の時は、新人戦、県総体、インターハイ、選手権と1回もベスト4に進むことはなかった。近い年代で言えば、2018年卒のOB年代である。可哀想なくらい勝てなかったので記憶にある。

感覚的ではあるけれど、1年生の雰囲気や周囲の取り巻きの雰囲気が今年はいつもと違う。毎年、毎年、良い選手が集まることはない。もちろんサッカーは上手いのだろう。けれど良い選手というのは、サッカーが上手いだけではなく総合的な意味合いでのことで、これから上達することができる素質や姿勢があるかどうかである。不平や不満、苦しいことがあるとすぐに逃げたり、自分以外にその原因をなすりつける体質が少しでもあると、そこからの成長はかなり難しい。ましてやこのご時世で、根本的に人間を鍛え直すことは不可能である。

40人に届く数がいる学年で、どれだけ本気でサッカーに打ち込んでいる選手がいるのかさえ疑問であり、本気で取り組む選手の足を引っ張るような言動をしている選手がいるのではと勘ぐってしまう。

期待している選手がいるだけにとても残念な結果となった。サッカーはチームスポーツである。腐ったミカンが1つでもあれば、目に見えないところからむしばまれる。うわさはうわさを呼び、特に悪いうわさは天文学的な速度で広がる。

ボールを使わないトレーニングばかりして、ふるいにかけて選手を絞った時代がちょっと前まであった。そんなことをすれば、今はものすごい勢いで取り巻きが学校に文句を言ってくる時代である。どこまで口を出せば気が済むのか。子どもの事を考えたならば、転ばない方法を教えるだけの教育は卒業したい。転んでも立ち上がる教育をすることが、子どもの将来に役立つことである。

サッカー以前の問題から解決していくことが、これからサッカーが上達する近道である。

 

敗戦の報を聞き、なぜか「ロバと老夫婦」を思い出してしまった。