今、がんばらなくて、いつ、がんばるのか
結果
8月20日 土
韮 崎 0-0 前橋育英
8月21日 日
韮 崎 5-1 清水東
インターハイを制した前橋育英とのトレーニングマッチがあった。全国を制したメンバーではなく、関東大会Bグループを圧倒的強さで勝ち抜き優勝したメンバーだった。どこから情報を仕入れてきたのか、仲間たちは韮崎中央公園芝生広場に足を運んだ。セカンドチームは、トップへ上がるために1戦1戦、全力で闘っているようで、モチベーションは高かったらしい。
翌日の清水東は、3年生は大学受験の勉強のために引退してしまっていた。選手権も3年生抜きで闘うようである。2日間で対照的な試合となった。
選手権の県代表という最低限の目標到達地点から見て、韮高の現在地はどのようなものなのだろう。
サッカーは11人では勝てない。ベンチに入っているメンバーだけも勝てない。高校サッカーにおいては、メンバー外の選手たちまで含めた部員全員の総合力が上回った高校が、勝つことができる。
現状に満足していない選手、自分はこんなものではないと思っている選手、まだ上手くなると思っている選手、まだまだ成長することが出来ると信じている選手が多ければ、勝つ確率は高くなる。
何が起きるかはわからない。中心選手が怪我をするかもしれない。1、2年生が急成長してくるかもしれない。必ずチャンスが訪れると信じて、いつチャンスが周ってきてもしっかりとした準備が出来ている選手が、チームに貢献できるプレーができると思っている。
苦しい時に打開できる選手やここぞという時に活躍する選手は、日常が違う。トレーニングに臨む姿勢も違う。試合の中で輝く選手になるためには、日々の積み重ねしかない。それは紛れもない真理である。突然、とんでもないプレーができるはずはなく、試合の時だけがんばる選手というのは、サッカーを甘く見ている。
今、がんばらなくて、いつ、がんばるのか。とにかく突っ走るだけである。限られた時間の中で、自分の持っている力を出すことは、苦しくもとてもやりがいのあることである。まだ自分の知らない自分が眠っているかもしれない。
人生=青春=サッカーとは、何度呼吸したかではなく、
何度、息を呑むような経験をしたかで決まる