ニラニスタ発・蹴球思案処

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選手権準々決勝 韮 崎-甲府商

選手権準々決勝 韮 崎-甲府

 

結果

10月26日(土)11:00キックオフ 韮崎中央公園芝生G

韮 崎 2-1(1-0) 甲府

 

糞みたいな試合だった。全国を目指すチームにしては、かなり物足りない試合だった。気持ちや走力は甲府商が上回っていた試合だった。おそらく、誰が見ても・・・。得点力以上のものが、韮高以上に随所に感じられた。

糞みたいな攻撃で、2点獲れて勝てたことは、まだ全国への道にはぎりぎりつながっている。本当にギリギリである。

はっきり言って、ああいった試合をすると、次には負けてしまうし、準決勝に事故のような勝ち方をしても、決勝では徹底的にやられてしまうだろう。そんな近い未来を想像せざるを得ない試合だった。

あえて韮高の試合を観ないで、山梨学院-帝京三を観た仲間は、「学院には絶対に勝てないぞ」と言っていた。

 

監督の信頼を勝ち得ていても、パフォーマンスがどうしようもなかったら、どうなるのかは、選手自身でなく、スタンドで応援している部員たちが一番分かっている。恥ずかしながら、情けない選手がたくさんいた。

チーム内での信頼を勝ち取ることは、かなり難しい。

 

サッカーには、すべてを懸けなければならない大事な試合や、試合中のちょっとしたプレーが後に大きく影響してしまうシチュエーションがある。勝った試合から学ぶ姿勢が求められる。

どのような試合にせよ、学ぶべきことはたくさんある。敗戦から学ぶことは誰でもできるけれど、勝利から学ぶには、選手にはより謙虚な姿勢が必要になる。

 

甲府商の勝因は、エジプトに旅行しようとしていた方が、出国できないで、韮高の試合を応援に来たから、勝ち得ただけである(と勝手に思っている)。付け加えて、勝手ながらベスト4に進出しても、夏に2冠を獲っている韮高なので、恥ずかしい試合はできないはずである。だらしない試合もできないし、糞みたいな試合はやってはいけない。

 

勝ったから良しとするのか。韮高の戦術は(素人目の僕が見ても)、バレバレだし、韮高のどこをつけば息の根を止められるかは明白すぎるほど、明白である。今回の甲府商の試合で露呈してしまった。この試合に懸ける甲府商の研究熱心なスカウティングが素晴らしかった。甲府商の闘い方は、今後待ち受けるライバル校によだれが出るほどのヒントになっただろう。脳が足りないと言われても仕方のない闘い方だった。韮高がインテリジェンスが足りないと言われたら、何が残るのだろうか。

 

選手個々、3年生にとっては、負けたら終わり試合である。けれどその戦いぶりから見ると、負けてもまだ次があるかのような雰囲気だった。甲府商の一戦に懸けた戦いぶりに比べると、韮高は残念を通り越して、糞みたいな試合だった。

手放しに、勝ったから良かったと思っている人間が多かったら、選手権には行けない。

 

自分たちは何のためにサッカーをしているのか

何を(どこを)目指しているのか

そこにはどういった価値があるのか