ニラニスタ発・蹴球思案処

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選手権3回戦 韮 崎 ー 北 杜

選手権3回戦 韮 崎-北 杜

 

結果

10月22日(火)11:30キックオフ 御勅使G

韮 崎 7-0(3-0) 北 杜

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第97回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会が開幕し、2回戦から第1シードの韮高が登場した。台風のために日程が変更され、試合当日も朝方は激しい雷と共に強い雨が降っていた。雷の影響でキックオフが30分遅れた。試合開始までには、雨も上がり急速に天気が回復し、周囲の山々が見え出した。姿を現した山は雪で白くなっていた。冬の様相を呈した山々の頂を眺めると、選手権が始まったなと実感することができた。

 

選手権初戦でありながら、ピッチの選手たちは緊張しているように映らなかった。試合開始早々、ファーストシュートが先制点となった。素晴らしい試合の入り方から、あっという間にゴールに結びつき、文句のつけようのない試合展開だった。終始、試合は誰もが納得のいく展開であったと思う。北杜のがんばりの上を行く勢いで、追加点をあげた。3点目は右サイドからのクロスからの得点。お手本のような得点だった。

 

後半も韮高の勢いが持続し、多彩な攻撃パターンから4得点をあげた。どの得点を見ても素晴らしい得点で、選手権の入り方としては近年見たこともない入り方をしたのではないか。初戦の難しさという雰囲気は全く感じられず、自分たちのサッカーをしっかりして、勝利をものにした試合だった。

 

一言でまとめるならば、北杜戦はとてもきれいな試合だった。敵に向かっていく強さがあり、ゴールを奪おうという気持ちが表れている選手がいて、チームとしては機能美とでも言ったらいいのか、チームとしてきれいにまとまっていた。選手が5人も交代したにもかかわらず、先発メンバーと遜色ないパフォーマンスで、選手層の厚いチームとなっていた。

 

令和という新しい時代に突入し、初タイトルを獲り、インターハイと2冠を成し遂げた。折しも試合当日は、天皇が即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が行われた。令和初の韮高の選手権のスタートの日としては、新しい何かが起こる予感を感じさせざるを得ない。