ニラニスタ発・蹴球思案処

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新人戦1回戦

新人戦1回戦

 

令和3年度県下新人高校サッカー新人大会が開幕した。選手権と同じく、韮高の初戦の相手は、清洲だった。結果は不戦勝だった。あらゆる不測の事態が起きてもおかしくない時代なので、すべての面においてしっかりとした準備が必要である。多くの矛盾と混乱と憤りがある世の中で、どのような生き方をするかを学ぶ良い機会である。自らの日々の思考の選択が、言動、行動となって現れる。そしてある時に結果となって現れる。

 

サッカー選手として成長するためには、どのようなことが必要なのだろう。誰でもサッカーが好きで、上手くなりたい。それに対しての努力は惜しまない。でもサッカーをやるためにやるべきことがその前ある。そのやるべきことをしっかりやれる人間がサッカー選手として成長し続けられるのではないかと思う。

 

小嶺先生が言う「良いサッカー選手である前に、良い人間であれ」である。誰でもサッカー選手である前に、1人の人間である。実質的にサッカーをする時間は24時間の中で数時間である。残りの時間の使い方でプレーのパフォーマンスは大きく変わる。生き方は難しくもシンプルである。

 

逃げ出したいほどの苦しい場面は逆境である。日々の生活においてひっきりなしに逆境ということはない。日常において逆境ではない「順境」のほうが多い。その順境での身の処し方が、サッカーに活かされる。見えにくい場所、見えない場所での生き方は、サッカーの上達に大きく左右する。誰かが見ているから、誰も見ていないからという低俗な発想からの行動から卒業したい。

高い次元での生き方を実践することで、技術力の習得、戦術理解と実践がより高いレベルで可能となる。

もう1度、サッカーをする前の自分を見つめることで、サッカーの取り組み方が変わってくる。韮高はそういった意識の高い集団であると思っているので心配はしていない。昨年に引き続き期待値は高いので、その期待に応えられる人間に成長してほしい。

 

 

良いサッカー選手である前に、良い人間であれ