ニラニスタ発・蹴球思案処

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自分の力にしなければならないこと

自分の力にしなければならないこと

 

歴史上に残る誰でも知っているような偉人の言葉は、時に心に響き、突き刺さる。同じように、誰もが知っていなくても、親しみを感じ、信頼できる人の言葉は、何気ない言葉でも、いつまでも心に刻まれる。

 

今年は韮高同窓会の招待サッカーは、昨年に引き続き開催できなかったけれど、同窓会記念誌は発行された。同じ学び舎で3年間を過ごした知らない顔でも、韮高愛が香る文章を一読すると、共感めいた同じ穴の狢的なものを感じる。

 

寄稿された文章の中に、昨年度(ほんの数か月前)卒業した韮高サッカー部のキャプテンの文章を目にすることができた。歴代キャプテンの中でも、文句のつけようない誰もが認める上位にランクインするキャプテンである。

僕がとやかく言うより、尊敬に値するキャプテンが書いている文章をしっかりと読むことが、選手権を勝ち抜く原動力になると思う。

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全般的、相対的に見て、韮高の宿命は文武両道である。僕は文武両道とは月と地球くらい遠い距離だったけれど、なんかみんな勉強もスポーツも3年間を通して成し遂げているなと言った感じである。

 

僕のようなサッカー部員がいた中で、保坂キャプテンのような文武両道を貫き通したサッカー部員はたくさんいる。つらい時こそが勝負で、弱く妥協する自分を、妥協させないもう一人の強い自分を持ち合わせている人間が、サッカーも人生も悔いなく、前向きに突き進むことができるのだろうと思う。

 

現役部員は、自分は無理だと思うのではなく、やり抜いた先輩たちがたくさんいることをプラスの力に変えて、追いつき追い越す努力と継続はすべきである。無理だと思った時点で無理と思う発想はやめよう。絶対に無理ではない。無理だと思うこと自体が無理な思考である。その思考はサッカーには役には立たない。常に前向きな発想と、そこから派生する思考を大切にしたい。将来のことは誰にも分らない。まだまだ自分の中に眠っている能力があるはずである。その能力を眠ったままにしておいてはもったいない。ふっと表に現れる瞬間が必ずある。そのきっかけはこのような文章を読んだ後かも知れない。