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メッシ・Gミュラー・インターハイ

メッシ・Gミュラー・インターハイ

 

メッシがパリ・サンジェルマンへ移籍してしまった。長い年月にわたりバルセロナでプレーし続けて、多くのタイトルと、多くのゴールと、絶妙なプレーが記憶にある。メッシは生涯バルセロナでプレーするだろうと思っていたので、ちょっと残念である。生涯1つのクラブでプレーすることは、今のサッカーの情勢においては難しい。ミランマルディーニ、ローマのトッティマンUギグスのように身も心も捧げるプレーヤーはこれからは出現しないのだろうかと思ってしまう。

バルセロナは生涯プレーヤーはプジョルがいる。ブスケツにはそのままバルサでプレーを続けて欲しいと思う。メッシの移籍と共に、バルセロナは1つの時代が終わった。17年間、メッシはバルセロナでプレーをした。世界のサッカーの潮流は、ここ近年ではバルセロナを主軸に動いてきた。ちょうどメッシ在籍と被る。僕を含め世界中の多くの人がバルセロナ病にかかってしまった。コロナウイルスと同様、その感染力は強かった。

 

爆撃機の異名があるG・ミュラーが亡くなった。同い年のベッケンバウアーとはバイエルン・ミュウヘンで10年以上の長い年月一緒にプレーをした。西ドイツ代表でも存在感は抜群だった。僕はリアルタイムでのミュラーのプレーは記憶がない。それでも70年代のレジェンドのプレーヤーとして、若い頃に何度もビデオを見た。引退後は下部組織に在籍していたというので、子供を預ける親なんかは、うれしさがさらに増しただろうと思われる。

【エル ゴラッソ8/20号記事】

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 レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第46回 G・ミュラー(元・西ドイツ代表) | サッカーダイジェストWeb (soccerdigestweb.com)

 

インターハイ青森山田が優勝した。ネットで気軽に見ることが出来る時代となり、その恩恵に預かった。今大会は衝撃的なことがあった。ベスト16に関東勢が1つも残らなかったことである。高校サッカー界の中でも予選での激戦を勝ち抜き、本大会ではトーナメントの上位へ必ず進出する関東勢が、ベスト16に勝ち進むことが出来ず消えた。

初戦敗退は帝京三(山梨)、正智深谷(埼玉)、鹿島学園(茨城)、2回戦から登場した東海大相模(神奈川)の4校だった。初戦を勝ち進み2回戦での敗退が、流通経済大柏(千葉)、実践学園(東京)、前橋育英(群馬)、矢板中央(栃木)だった。きれいさっぱりトーナメントから消えてしまったので、ちょっと衝撃だった。1発勝負のトーナメントは何が起こるか分からないからこそ、経験値とか伝統の力とかプラスのパワーを出して勝ち進んで欲しかった。内容で勝って、試合で負けていても面白くはない。逆の見方をすれば、全国の高校に幅広くチャンスがあるということでもある。

 

何が起こるか分からないという点に関しては、これからも同じ路線で進んでいく。サッカーも人生も同じで、「思い通りにはいかないのは当たり前のこと」というのは当たり前のことである。そうは言っても、なりたい自分になるための努力は怠ってはいけない。チームとしての目標を達成するべく、サッカーに対しての努力も怠ってはいけない。なによりも努力の質を上げ、黙々と継続することが明るい未来につながる。

 

 

 

やる気がなくなったのではない

やる気をなくすという決断を自分がしただけである

ルフレッド・アドラー