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ユースリーグ第3節 韮 崎 - 東海甲府

ユースリーグ第3節 韮崎-東海甲府

 

結果

4月17日(土) 10:00キックオフ 東海甲府

韮 崎 4-0(1-0) 東海甲府

 

韮高にとって大きな意味のある1勝だった。小泉新監督にとっても、選手にとっても、新生韮高にとっても明るい未来に大きく前進した。動き出すには大きなパワーが必要になり、そう簡単には思うようにはいかないものなのだなと、初勝利後に思った。

 

辛口にはなるけれど、手放しに勝ったと喜ぶには物足りない内容だった。試合を通してほぼ一方的に攻めながら、ゴールが遠い印象があった。前半は1-0。先制点を奪ったとはいえ、ようやく入ったかという感じが強く、その後も追加点が奪えず、攻撃時の課題が多く残った。

後半は試合開始早々、クロスが直接ゴールを割るラッキーな得点で、楽な試合運びとなった。甘い見方をすれば効果的に追加点を奪い、東海の戦意をなくしていったとなる。3点目はセットプレーから、4点目はミドルが決まった。とはいうものの、CKの多い割にはもやもやする攻撃だったし、後半10本以上のシュートを放ちながら枠内シュート率は首をかしげざるを得ない。

前後半を通して、決定機を決めきれない決定力は早急に改善しなければならない。トーナメントを勝ち抜くにつれ、決定機は何度も訪れない。1回の決定機しかチャンスがない試合だってある。その1回を決めきれば、勝負強いチームになる。

 

攻撃に関して言えば、相手が脅威となるプレーがなかったことと、相手が嫌がるプレーも少なかった。韮高の攻撃は、東海にしてみれば何とかしのげなくもないと思える攻撃だった。どちらかというと迫力に欠ける攻撃で、連続とか厚みは生まれにくかった。要因としては、攻撃ONのスイッチが選手個々で共有されていないことで、単発な攻撃となったことである。ボールに関わる選手が限定され、攻撃時のチーム全体の運動量はそれほどでもなかったように思える。そのため攻撃の選択肢が限定され、何か起こりそうな要素はかなり少なかった。

 

もちろん悲観している訳ではなく、今後韮高がさらに強くなるには絶対に伸ばさなければならないと思われるからである。後半は交代選手が何人も入り、その選手がしっかりと得点を奪ったことは素晴らしい。チーム内の活性化と試行錯誤が今後も続くと思われる。

自分を信じ、仲間を信じ、監督を信じサッカーをすることで、上達し、強くなる。日々の全力と継続、チャレンジの連続と、失敗しても持ち続ける前向きな気持ちは絶対に忘れてはいけない。

 

 

生きることは呼吸することではない

行動することだ

ルソー