ニラニスタ発・蹴球思案処

蹴辞逍遥・晴蹴雨蹴

始動

始動

 

心機一転、新体制になり、新しい韮高サッカー部が始動した。ちょっと前なのに古い体制が色褪せたずいぶん昔のような過去になってしまったような気がする。過去は振り返らず、来たるべき希望に満ちあふれた未来に向かって、走り続けるのみである。

 

4月になる数日後には、ユースリーグが始まる。もちろん目標は決まっている。プリンスリーグへの昇格である。夢物語でも寝言でもなく、明確な実現すべき目標である。実現しようとする目標があれば、たらたらした眠くなるような試合はできない。1試合1試合全力で闘う姿勢が構築でき、日々緊張感のある生活を過ごすことができる。ピリッとした引き締まった雰囲気の中でのトレーニングは、必然的に厳しさが芽生える。妥協や手抜きはまずできない。

 

自分で自分を限界に近づけ、追い込む。つらいこと苦しいことから逃げず、乗り越える自分になる。好きなサッカーでそれができなければ、何をやってもモノにならない。一生懸命にやることは当たり前、全力を尽くすことは当たり前であることは、絶対に忘れてはならない。

 

ちょっとでも妥協している自分がいるとしたら、すぐに思い出して欲しいことがある。人間は忘れてしまう生き物であるけれど、忘れてはいけないこともある。

ちょうど1年前の今である。緊急事態宣言でボールも蹴ることのできない日々が続いた。部員みんなで集まってトレーニングをやりたくてもできない日々はどのような気持ちで過ごしていたのだろう。静かにリアルに思い出すことである。ボールが蹴れないこと、試合ができないことを(つい1年前に)現実体験として味わっている選手が、自由にボールを蹴ることができる日常で、手抜きや言い訳ができるのだろうか。

 

韮高サッカー部を応援、サポート、支援する者は、これまで以上に多くの期待をする。あとは選手がやるかやらないかだけである。厳しさの中に身を置き、自らを鍛えることができれば、結果は必ずついてくる。