ニラニスタ発・蹴球思案処

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新人戦2回戦 韮 崎-白 根

新人戦2回戦 韮崎-白根

 

結果

1月23日(土) 10:00キックオフ グリーンフィールド穂坂G

韮 崎 1-0(0-0) 白 根

 

令和3年、新チームの記念すべき初戦だった。前年度優勝校であり、1年生大会で優勝をしている年代が最高学年となったチームである。山梨学院の日本一に良い刺激をもらい、素晴らしいスタートを切って多くの期待に応えて、文句のつけようのない結果を出したい試合だった。

新ユニホームでの記念すべき初戦は無観客で、登録メンバー以外の部員も観戦は不可だった。緑のユニホームに恥ずかしくない闘いを願っていたけれど、とんでもない試合だったようである。冬の雨の中の試合は、内容も凍り付くような惨状で、無観客だった方が良かったらしい。見てはいけないものを見てしまったという試合はどのようなものだったのだろうか。

 

聞き伝えによると、「青森山田なら10点は獲られてしまう試合」であり、「山梨学院なら20点は獲られてしまう試合」で、逆に怖いもの見たさで悲惨な試合を見たい気分にさせる。

PKを覚悟した試合終了間際にようやく点が入り、次につながったとのことで、先行きの見えない日々が続くことを暗示するかのような終わり方だったようである。そんなことを聞くと深いため息が出てしまう。

 

山梨を盛り上げる飛び切りのホットニュースが、新年早々に駆け巡った。山梨学院の全国制覇から余韻冷めやらぬ5日後に、新人戦がスタートした。初戦の山梨学院は14-0、日本航空は12-0と圧倒的な得点力と破壊力で素晴らしいスタートを切った。2回戦では学院は6-1、航空は12-0と意気込みと勢いを感じることができる。

それに比べると韮高は終わってしまったかのような初戦であり、過去の新人戦初戦からして、最低のスタートであると断言できる。なぜ1点しか獲れない(対戦相手には申し訳ない)試合になったのだろうか。もちろん即答できる。普段のトレーニングに甘えがあり、緊張感がないのだろう。全力で、本気でやっているつもりでも、それは「つもり」であり、全国を目指す高校からすれば、遊びにしか見えないかもしれない。本気とはどういうものかを、もっと考え、感じなければ、ここからは惨めな思いしかできない。それなりのトレーニングをして、それなりの結果しか残せないのは当然である。

励ましとか、勇気づける言葉は、全く必要ない。プレーしているのは本人で、情けなさすぎる結果しか残せないとしたら、応援している者も諦めるしかないだろう。「こんなものじゃない」と思うのならば、準々決勝の甲府商戦は10-0で勝つと思っている。無理だと思った瞬間に負ける。

もっともっと、力をもらえる試合が出来るはずだし、しなければいけない。緑のユニホームに恥ずかしくないプレーをすれば、自分が思い描くプレーに辿りつける。そして緑のユニホームはそこに導く力を持っている。韮崎のサッカーを今年こそは全国に魅せつける年にしたい。