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優勝おめでとう 山梨学院

優勝おめでとう 山梨学院

 

第99回全国高校サッカー選手権大会で、山梨学院が優勝した。

3962校の頂点を極めたのは、山梨県代表の山梨学院だった。まさか生きているうちに、山梨県代表である山梨学院が2回目の日本一になる風景を見ることが出来るとは思ってもいなかった。素直にうれしい。

選手権の優勝旗は富士山の南から北へと移った。優勝旗が、富士山が見える場所に居てくれることは安心する。

何よりも青森山田を倒して優勝したことに価値がある。青森山田は今シーズン公式戦無敗のチームであり、そこに対して静岡学園に続いて2年連続で決勝で蹴散らしたことがうれしさが増す1つである。

 

僕はアンチ青森山田なので、山梨学院が米子北、鹿島学園藤枝明誠矢板中央に負けたとしても、それはそれで負けを素直に受け止めることが出来る。青森山田にいたっては、絶対に負けてはいけない高校である。テレビでの放送も青森山田よりで、先制点を入れられても、最後には青森山田が勝って優勝するシナリオが良いような雰囲気だった。

勝てば官軍なので1つ言わせてもらうと、あの高校のベンチの対応は何なんだと思う。試合中のベンチ前のタッチライン際でのあの振る舞いは、真剣に全力でプレーしている選手に対して失礼極まりないし、高校サッカーをバカにしている。この大会は高校サッカー選手権であって、プロの大会ではない。リスペクトを欠いた行為は、恥ずかしい限りである。全部テレビに映っている。

 

試合の内容に関しては、これからたくさんのサッカージャーナリストやサッカーファンが冷静に、または激しく情報を発信すると思う。楽しみに読んでみたい。個人的には11年前の決勝と同じカードで、その時の先制点が前半11分だったので、1月11日の前半11分、11番の広澤が決めたら何か持っているなと思っていた。テレビを見ていてその瞬間に、山梨学院の先制点が決まった。公式記録は前半12分だったけれど、優勝を引き寄せる大きな1点で、早々とそのまま優勝してしまうのではないかとさえ思った。

もちろんそう簡単にはいかない。同点にされ追加点を奪われた時は、敗戦色が強くなった。さらに突き放されるかと思っていたら、2-2の同点になった。延長でも決着がつかず、PK戦となった時は勝利がかなり近づいたような気がした

青森山田だけには負けてほしくないという思いが伝わり(勝手につながったと思っている)、山梨学院は2回目の日本一となった。

10回戦って1回勝てるかどうかの相手を倒したことは、山梨学院に力があったことに他ならない。コロナの影響で閉塞感に包まれた中での山梨学院の優勝は、山梨県にとってとても大きな力となった。優勝を見届け人は、豊かな気分になったと思うと共に、サッカーの持つ力を改めて感じることができた。

できるならば、スタンドで優勝する瞬間を目にしたかった・・・・。

カンセンしてもカンセンしたかった・・・。