ニラニスタ発・蹴球思案処

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新チーム始動

新チーム始動

 

新キャプテンも決まり、本格的にチームが動き出した。フレッシュな気持ちをどれだけ劣化させずに最後まで維持できるか、またその覚悟を目に見える形として残せるかは選手1人1人に懸かっている。

帝三、航空、学院と立て続けに新チームでのTMがあったようである。1年生大会で優勝している学年が最高学年なので多くの期待はできる一方で、これからは今まで表に現れなかったトレーニングでの差が試合で出てくる。ほとんど伸びていない選手がいる中で、大きく成長した選手、まだ進化できる選手が数多くいると思っている。チーム内には自分が考えているより、もっと良いプレーができ、もっと優秀な選手になれる可能性がある選手がいるような気がする。今現在、選手がどのようなプレーが出来るかではなく、今後どのくらい進歩することができるか、どれだけその能力を備えているかを見るには、春になるまではとても良い季節である。まずは自分自身から変化を起こす行動をするべきである。今までを否定するわけではなく、さらに良くなるために変化を起こすことである。何をすべきか分からない選手は指導者に聞けばいいし、足りない部分、鍛えなければならない部分は自分が一番分かっていると思うので、勝つためにはそこを上のレベルへ引き上げなければならない。例えば、選手1人1人が10%レベルアップできたならば、チームとしてどれくらいアップするかを考えれば、チームのためにも手を抜くことはできない。

サッカーをする場で、サッカーで勝負して良い結果を得ることは大前提である。もう1つ忘れてならないことが、サッカーをする場は人格形成の場所でもあるということである。サッカーのテクニック、戦術眼、フィジカルがいくら突出していても、人としての成長が追いつかなければそれを自らが使いこなすことは難しい。仲間を思いやる気持ち、集団の中の1人としての言動、自分の思い通りにならない時こそ、人格を形成する場であると思い正せば、成長の速度も上がると思う。