ニラニスタ発・蹴球思案処

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選手権 開幕

選手権 開幕

 

第99回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会が無事開幕した。夏の甲子園大会が中止になってしまったので、どのようなことになるのか心配していたけれど、選手権の山梨県予選が開催されることは正直うれしい。

文字通り「最初で最後の大会」となった。まずは選手権大会が開催されることに感謝しなければならない。そこからがスタートであり、そこからスタートできないようだとトーナメントを登りつめることはできないし、その資格はない。観客が制限される試合となる。多くの韮高ファンは試合会場に足を運ぶことができない。遠くから緑のユニホームに熱い想いを送っていることは間違いはないので、がんばってほしいと思う。

 

ちょっと前、平成の韮高のOBが集まる会があった。そこでの会話の中で「新人戦を獲った年は、選手権に行ける」だった。今年のプログラムを見て分かるように、平成の時代に新人戦のタイトルを獲って選手権に出場できなかったのは、平成2、9、12、17年だけである。今年は12年ぶりに新人戦で優勝した。ということは、今年は12年ぶりに全国の舞台に立つ可能性が非常に高い。

サッカーの素晴らしさは、これから何が起こるか決して予見できないところにある。どんな試合も、誰もが結果はこうだと最初から決めつける試合ですら、始まる前にはつかみどころのない不確実性に包まれている。

アンチェロッティ

新人戦に優勝しているからといって、大きなアドバンテージがある訳ではない。やってみないと勝負は分からない。不確実性に包まれているサッカーなのだから、何が起こるか分からないとはいえ、準備はできる。サッカーの勝負は人智を超えるものだとは思っていないので、チャンスが訪れた時に、それに対する準備ができている選手やチームが最終的には勝利をつかむことができるのではないかと思う。

今年こそ、選手権に出場できることを期待している。

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