ユースリーグ 第3節 韮崎-東海甲府 第4節 韮崎-笛吹
結果
9月18日(土) 10:00キックオフ グリーンフィールド穂坂
韮 崎 4-0(2-0) 東海甲府
9月21日(月) 15:00キックオフ 帝京三G
韮 崎 1-0(0-0) 笛 吹
甲府商戦に引き続き、東海、笛吹とクリーンシートでの気持ちの良い試合結果だった。当たり前のことなのか、GKをはじめDF陣の頑張りなのか、またはチーム全体の守備力のレベルなのかは分からないけれど、選手権に向けて良い流れの準備が出来ていると感じられる結果である。
東海戦は、開始早々に先制点を決め、終始韮高の流れであり、前半に追加点を挙げ、有利に試合を進めた。後半の3点目はスーパーゴールだった。東海に何もさせることなく、韮高の強さが際立った試合だった。
笛吹戦は、ドン引き相手に苦戦するも、ラスト10分に得点した。トーナメントではこういった試合もあるので、良い経験だったのではないだろうか。
東海、笛吹戦共に、ほぼ一方的に試合を支配し、相手を無力化させるゲーム展開は素晴らしい。選手権までチームとしても個としてもまだ成長を続けられる。そして勢いをさらに増大させるユースリーグであって欲しい。選手権までの残り2試合の結果と内容で全国がぐっと近くなるかもしれない。県大会準決勝、決勝というノリで試合に挑めば、面白いかもしれない。
個人的には「いいものをもっている」選手が、まだいいものをもっているだけでいることが気になる。というか、1日も早く、韮高のためにそれを出して欲しいと願っている。
選手権に出場することは簡単なことではない。強いチームというのは必ずと言っていいほどチーム内競争が激しく、しっかりとした競争原理が機能している。そういった意味で、チームを活性化させられるのは「いいものをもっている」選手であり、「もっとやれる」選手であり、「自分はこんなものではない」と思っている選手である。現状に甘んじている選手の存在がチームの勢いを左右すると言ってもいい。ぬるま湯から一刻も早く出て、試合に出場しているチーム内ライバルを脅かさないといけない。
「なんであの選手を使わないのか」と見ている者が思っているのは勝手である。「なんで俺を使わないのか」とその原因を他者(指導者)のせいにしているのも勝手である。
スタンドで声を出して仲間を応援している姿は、本来の姿ではない。まだ間に合うし、まだ全然遅くはない。自らで自らの道を切り開くチャンスはまだまだある。
どこかに通じてゐる大道を僕は歩いてゐるのぢやない
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
道は僕のふみしだいて来た足あとだ
だから
道の最端にいつでも僕は立つてゐる
何といふ曲りくねり
迷ひまよつた道だらう
自堕落に消え滅びかけたあの道
絶望に閉ぢ込められかけたあの道
幼い苦悩にもみつぶれたあの道
ふり返つてみると
自分の道は戦慄に値ひする
四離滅裂な
又むざんな此の光景を見て
誰がこれを
生命(いのち)の道と信ずるだらう
それだのに
やつぱり此が生命(いのち)に導く道だつた
そして僕は此処まで来てしまつた
高村光太郎 『道程』より