ニラニスタ発・蹴球思案処

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星火燎原

星火燎原

 

Jリーグが再開した。無観客試合というマイナスな言葉ではなく、リモートマッチという言葉を掲げた。スタジアムにサポーターの力を届けようとリモート応援が盛り上がっている。

サッカーが人生にとって非常に大きな意味を持つ人にとっては、うれしい週末となった。やはりJのある週末は面白く、またお気に入りのチームが負けると面白くない。「あんなに足元ばかりでボールを受けていたらダメだろう」とぶつぶつ言いながら、「理想とするサッカーを目指していても、簡単には勝利へは結びつかないよな」と思ったり、1人パソコンの画面を見ながら叫んだりしていた。

 

コロナ期間中、「情熱」の成す大きさを学んだ。サッカー好きな人はいろいろと考える。中身の濃いお願いがあり、提案があり、そして話し合いがあった。その時、韮崎のサッカー、韮高のサッカーを今よりも上のレベルへと考えている方が「星火燎原のごとく」と言ったので、「せいかりょうげんってどういう意味ですか」と聞いたところ、その意味を教えてくれた。初めは「星火」が「盛火」と思っていたけれど、家で調べると「星火」だったのでますますこの言葉が気に入ってしまった。そこでは違う方が「燎原の火という言葉もあるよ」と教えてくれた。こういった博識な方々が韮崎・韮高のサッカーの行く末を案じているのは心強い。

 

各カテゴリーでも活動が再開した。選手たちのモチベーションは高いと信じたい。高くない選手がいるのだろうか。与えられた時間は限られている。特に最高学年の選手は身に詰まるものがあるだろう。

レーニングや試合前には、「自分が何をすべきか」を考え、終わった後は「何ができたか」を整理して考えなければならない。これからのトレーニングや生活では、今まで以上にがんばることのできる自分に成長できればいいと思う。つらさや、苦しみ、難しさの伴う局面(状況)に出会うのは、今までよりも更に能力が伸びようとする時である。今まで以上にがんばること、努力することが必要だとのサインである。またどんな瞬間、瞬間にも価値を見いだすことのできる人間でありたい。星火燎原のごとくサッカーで表現できれば、全国は近い。