始動
はっきり言って、コロナとの向き合い方、付き合い方は大人でも難しい。このような状況の中で春を迎え、春が過ぎ、初夏になった。サッカーが止まってしまった100日は取り戻すことはできない。振り返れば、自粛生活の期間は、すべて教科書には載っていないことであった。教科書では教えてくれない自らが体験した日々をこれからのサッカーに活かすことが、「あの期間は無駄ではなかった」と言うことができる。失われた時なのか、サッカーを奪われた自分を見つめなおす貴重な時間だったのかは、これからのサッカーへの情熱の傾け方で分かる。なによりも結果を伴った行動で示すことが、自分のためチームのためとなる。
「サッカーがしたくてもできない」という究極な体験を味わったのは、自分一人だけではなく、全世界のサッカープレーヤーが味わった体験である。苦く辛い情念を絶対にサッカーで表現しなければ、勝利へは近づけないのではないかと思う。
とりあえず少しずつでも動き出した。しっかりと目標を見定め、そこに向かって全力で走るしかない。心の激しい高まりを楽しみ、もがき苦しんでいる自分を楽しみ、サッカーそのものを楽しむことができれば、勝利はすぐそこにある。