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令和元年度 山梨県サッカー協会優秀選手

令和元年度 山梨県サッカー協会優秀選手

 

2種(高校)の優秀選手に5名の韮高の選手が選ばれた。2種の中で最多人数となった。5人も選出されるのはいつぶりだろうと振り返ってみても、相当の年月をさかのぼらなければならない。今年は新人戦は帝京三、県総体、インターハイの2タイトルを獲った韮崎、ユースリーグは山梨学院、選手権は日大明誠と、タイトルの数でも韮崎が1番だったから、5名の選出は当然と言えば当然と言えるかもしれない。

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特筆すべきは、韮高の5名のうち2名が中体連出身の選手だったことである。近年、3種、4種ではクラブチームを選択する選手が多い。従って高校でサッカーをする選手も必然的にクラブチーム出身選手が多い傾向にある。そんな中、中体連出身の選手が選出されたことは、まだまだ秘めた才能を持った選手がいることを再確認できた。また高校に入ってから大きく成長したことは、公立高校においても大きな可能性があるということを立証した。元○○、昔○○という肩書や経歴が、新しい時代と共に加速度を増して当てにならないデータとなっている。むしろ客観的に見ようとする目の阻害要因になりかねない。「あの選手は元○○だけどどこが上手かったんだろう、全く成長していないんじゃないの」とささやかれている話を耳にする。

 

3種(中学生)、4種(小学生)は、2種(高校)よりもそのことを重く受け止めるべきであると思う。本人も周囲も、待ち構える未来を冷静に見据えれば、今以上に謙虚に取り組む姿勢が必要となるのではないか。過去は過去、現在を全力で生き、前を向いて突っ走るしかない。

 

そして、自分にとって、これまでの(これからが長い)人生の中で、サッカーがどんな意味を持っていたのかを、振り返ってみると、いろいろなものが見えてくるかもしれない。

 

付記

フットサルA種の優秀選手に、韮高OBが選出されていた。卒業して10年以上経つのに、山梨県のフットサル界を引っ張っていっている。その時代は、県総体、インターハイ、選手権と3タイトルを独占した年であった。相変わらず暴れているようである。