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新人戦 準々決勝 日大明誠 準決勝 帝京三

令和元年度県下高校サッカー新人大会準々決勝 日大明誠 準決勝 帝京三

 

結果

2月1日(土)13:30キックオフ 山梨学院G

韮 崎 4-1(0-0) 日大明誠

2月2日(日)13:30キックオフ 山梨学院G

韮 崎 3-1(3-1) 帝京三

 

全体的に振り返ると、良い試合を観させてもらった。どちらの試合も2点を先制し、その後、フリーキックで失点し、何とか悪い時間帯を乗り越え、追加点を奪って、日大明誠帝京三を沈めた。

日大明誠は、選手権で2年連続で負けている相手なので、3連敗は絶対にできなかった。

帝京三には、長い年月負け続けている。昨年の県総体で勝利はしているものの、やはり暗い敗北のイメージが付きまとう。そんな中、2点差をつけて勝利したことは大きい。記憶する限り過去8年は2点差以上での勝利はない。薄氷の勝利か敗北の歴史である。おそらく10年以上は2点差勝利はないと思われる。そして手に汗握るほどでもなく、試合を観られたことは長い間、韮高を応援していてもそうないことであった。

一生懸命やっている試合でも、必死にやっていないような印象を受けた新チームだったけれど、帝三の後半はすべてにおいて相手を上回り、精神的に追い詰めた。韮高気質みたいなものが試合を通して感じられた。帝三もやりにくい試合だったと思う。相手が嫌になるくらいしつこく、粘り強く、最後まであきらめずにボールに喰らいついていくことを続ければ、そう簡単に負けないし、力強いチームになれる。決して巧くはないけれど、やりにくい相手として韮高のイメージが相手に植え付けられれば、全国に行っても通用するチームとなる。

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個人的に歴史的なスコアであった。平成に元号が変わり県内では帝京三が台頭してきた。帝京三との対戦成績は分からないけれど、常に1点差の勝負か大差での敗北の歴史である。何年か前、ユースリーグでの5-4のスコアだった試合を観たことがある。その試合も結果は1点差。帝三相手に3点を獲った試合で、2点差をつけて勝った試合は(調べていない)、もしかしたら平成になってから初めてかもしれない。韮崎の強さを見せつけた、復活の意味合いも込めて、とてつもなく意味のある試合だったと個人的には思っている。時は流れ、確実に時代は移り変わっていることを思い知らされる試合だった。緑の風が吹き始めている兆候かもしれない。