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懐かしすぎるVF甲府の集合写真

懐かしすぎるVF甲府の集合写真

 

甲府開府500年で盛り上がりを見せている甲府市である。そのイベントの1つとして、「こうふ開府500年常設展示メモリアルギャラリー」がある。甲府駅北口ペデストリアンデッキ特設会場に展示されている写真の中で、1999年(平成11年)当時のヴァンフォーレ甲府の集合写真がある。その写真が懐かしすぎる。

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その年は、J2スタートの年で、VF甲府も10チームの中に入った。胸のスポンサーはなく、チーム存続危機になる前年であり、リーグ最下位という結果を残してしまった時代である。開幕戦は韮崎中央公園。現在と比べるとハード面でもソフト面でも、想像もできないほど見劣りのするものである。

その当時は、スタッフ、選手ともにつらい時期であったように思う。アマチュア選手、プロ契約選手混在で、試合結果というより経営面が悪化していたから、その影響が大きく現れてしまった時である。

そういったバックグラウンドを持って集合写真を眺めると、なんとも言い難い気持ちになる。スタッフ、選手も(勝手に)なじみ深いものとなり、懐かしさとほろ苦さがよみがえる。

 

この写真を見て「懐かしい」と思う人でも、全員の名前を言える人はあまりいないと思う。山梨県出身のメンバーは勝俣監督をはじめスタッフも含め15人、韮高サッカー部出身の選手は10人もいる。山梨のサッカーを引っ張ってきた方々であり、現在も地道に様々なカテゴリーで活躍している方ばかりである。選手時代もつらかったけれど、もしかすると現在は選手時代以上につらいかもしれない。

高校サッカーで焦点をあてると、現韮崎高校サッカー部今村監督、現北杜高校サッカー部小泉監督の姿を確認できる。サッカーの指導・育成に携わっている選手たちは相当数に上り、昔と変わらない姿、昔と別人になってしまった姿がある。

 

甲府開府500年の年に、少しだけ山梨のサッカーの歴史に触れてもいいような気がする。甲府駅に降り立つことがあったら、ちょっと立ち寄ってほしいスポットである。

 

 

*不確かな記憶なので、人数やデータは間違っているかもしれません。