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選手権準決勝 韮 崎-日大明誠

選手権準決勝 韮 崎-日大明誠

 

結果

11月2日(土)11:00キックオフ 山梨中銀スタジアム

韮 崎 2-3(1-1)日大明誠

 

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韮高が小瀬のピッチに戻ってきた。今年度は県総体決勝、インターハイ決勝と小瀬のピッチに立ち県代表となった地である。もちろんここが最終の地ではなく、通過点でありながらも、かつての韮高はなかなかこの地にはたどり着くことができなかった。そんな時代の流れの中で、今年度は3回目の小瀬だった。

 

戻ってきた小瀬で、ここからが勝負だという時に、何も成し遂げることなく惨敗の歴史を残した。昨年と同様、組み合わせにも比較的恵まれ、対戦相手も昨年と同じだった。昨年と同様、先制点を奪いながらの逆転負け。失点の時間帯、やられ方は昨年から何の進歩もなかった。選手権での日大明誠戦との対戦成績は3連敗となり、同じ歴史を繰り返した。失敗から学べない集団から今年も抜け出すことはできなかった。

 

いろいろ言いだせばキリがない。例えばピッチ立った選手は、100%または100%以上の、力の限りを尽くして闘ったのだろうかとか、時間帯、状況応じたプレーの約束事が共有されていたのだろうかとか、韮高はインターハイ以後、チーム力が全く上がらなかったし、甲府商、日大明誠戦においては、走力、メンタル、全てにおいて相手より劣っていた。山梨学院、航空の試合と比べると比較にならないくらい貧弱なチームに映った。特にディフェンスは失点の多さから見ても分かる通り、組織での守備は同等、格上のチームになると機能しなくなった。

 

「一体感」なんて、声に出さなくてもましてや文字にしなくても、強いチームは当たり前のように備わっているし、それが当たり前でないと勝てない。そして準決勝で3失点もしたら負ける。ロングスローからのドタバタ劇とでも言ったらいいのだろうか、しっかりとした準備、マネッジメントができていれば何でもないプレーだった。そういった意味において、見苦しい試合だったし、腹の立った試合だった。はてしなく全国が近いチームだっただけに・・・・・・、勝ち方を知らないチームなのか、勝ち方を忘れてしまったチームなのか、秘めた強さは、秘められたまま終わってしまった。