ニラニスタ発・蹴球思案処

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お宝に遭遇

お宝に遭遇

 

はるか遠い昭和の時代、韮高が選手権のベスト4の常連校だったので、国立競技場に毎年、毎年、韮高の応援に行った。小学校6年か中学1年の時に、韮崎駅から応援バスに乗り、国立競技場に行った。バスを降りる時、1人1人にグリーンの旗が配られた。試合中、その旗を振って応援した記憶がある。その旗は、三角形をしていたことしか覚えていない。高校時代ごろから、あの旗はどこに行ってしまったのだろうと考えていた。できればもう1回、あの三角形のグリーンの旗と再会したいなと思っていた。

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令和の時代となったこの10月に、その旗に思いがけず会うことができた。出会いの場所は、韮高の強歩大会だった。学校より渡された旗を広げてみると、どこか見覚えのある懐かしい三角形の旗で、その旗に書かれている文字を読むと、あの頃の記憶が瞬時によみがえってきた。帝京、古河一、清水商、守山、清水東・・・。国立競技場のピッチでプレーするグリーンのユニホームを着た選手。

 

旗に描かれている3つの輪のデザイン。「サッカー応援」の文字。ビニールの旗の感触。目の前を通り過ぎていく韮高の生徒を激励しながら、旗を振っている自分自身を、本人自身が楽しんでいた。

できることならば、新国立競技場に、韮高サッカー部を好きな人たちを連れて行って欲しいと思う。

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