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県総体組み合わせ

令和6年度第76回県高校総体サッカー競技兼関東大会予選の組み合わせ

関東大会につながる県総体の組み合わせが決まった。昨年度の選手権では準々決勝敗退だったので、4強の学院か帝三の山に入るだろうと予想していたら、やはり準々決勝で帝京三と対戦することになった。これから続くインハイ、選手権とおそらく厳しい山に入り続けることになり、全国への道はさらに厳しく険しくなる。どちらにしても勝たなければ全国へは行けないので、どこで対戦しようとかまわない。全てのタイトルを獲ることができるのか、新人戦の決勝を最後に一度もベスト4へは進むことができずに終わるのか、来たるべき未来が楽しみでならない。

 

今年は例年になく良いチーム作りが進んでいると思える。さらに良いチームになるには、県総体での結果は重要になってくる。「韮高は強い」と言われるまではまだまだである。現段階では「韮高は強くない。けれど韮高に勝つのは難しい」といった感じである。韮高からすれば、「学院(他校)は強い。けれど学院(他校)に勝つのは難しくない」という感じである。ユースリーグ、県総体でしっかりとした闘いをすることによって、インターハイ予選までに大きく成長できる可能性がある。

 

自分の置かれている状況、チームの置かれている状況を冷静に分析し、その立ち位置から目をそらさないことである。やっていることは間違っていないし、積み重ねる日々が自信につながっていく。1発勝負では、勝つことで成長が証明できる。チームとしての成長、個としての成長がライバルチームを上回ることができれば、頂点に立つことは難しくない。

 

 

 

フットボールという競技は、ボールをうまく扱うだけではなく、ピッチ上で様々な状況を見出すものでもある。そう考えれば、いくつもの道から試合を物にすることが可能と理解できるはずだ。日々の生活であっても、それは同じである。

ディエゴ・シメオネ

 

 

 

韮高・羽中田さん

韮高・羽中田さん

 

羽中田さんが韮高サッカー部のスタッフとして、韮高に戻ってきた。現スタッフや現役部員は戻ってきたという言い方は間違いであり、新しく加わったという認識で良く、それほど驚くことではないかもしれない。むしろそんなに騒ぐことなのかという発想があっても否定はしない。

 

誰でも心に残る、忘れることのできない想い出があり記憶がある。それがサッカーにまつわることならば、なおさらである。僕の中でのサッカーと羽中田さんの結びつきは深い。憧れであり目標であり支えであり原点に立ち返ることも可能な存在であるので、精神的な意味においては、とてつもなく大きい。なので、今回の韮高サッカー部への羽中田さんの復帰は、手放しで歓迎している1人である。

 

2011年(平成23年)、今から13年前に羽中田さんが韮高サッカー部のコーチとなった。その時の文章が前の前のブログに残っていた。

 

2011.4.9

羽中田さん、韮高のコーチに

地道な活動を続けていた結果、ついに羽中田さんが、韮崎高校のサッカー部のコーチに就任しました。最終段階で監督になるにはいろいろな諸問題があり、コーチということですが、様々な人々の念願であった母校の指導者として、韮高のグランドに戻ってきました。

 

6日に契約を結びましたが、その前日には韮高のグランドに姿を見せました。会社の韮高サッカー部の先輩(羽中田さんの1つ上)が、「韮高のグランドにハチュウらしき人がいたぞ」と社内で教えてくれました。

 

5日に羽中田さんの姿と見ようと東京からもサッカー仲間が駆けつけました。練習終了後、選手達に声をかけて、「羽中田さんがどんな話をしたのか」と聞いてみると、

1、継続すること

2、楽しむこと

3、考えること

と3点を強調して言ったそうです。選手たちも以前よりははるかによい指導者に恵まれて本当に良かったと思います。

 

6日にも練習見学に行った方がいて、その方は羽中田さんを韮高の監督にするために様々な活動をしていた方です。練習後、マネージャーから羽中田さんがまさか韮高に来るなんてと、驚きと喜びを聞いた時には思わず涙してしまったとのことでした。

 

指導者は一新し、監督は前村さん(羽中田さんの2つ下)、石川さん(3つ上)、今村さん(中田英と同級生)。他山梨大学在学中の2名、宇都宮大学在学中の1名をスタッフにして、韮高サッカー部の復活に情熱を注ぎます。

 

新入生も山梨ではトップクラスの選手が入って来たそうです。韮崎SCからもほとんどの選手が韮高に進学し、サッカーを続けます。個人的に残念なことは羽中田さんの同級生、〇〇さんの息子が山梨学院に進んでしまったことです。VF甲府ユースにも受かった逸材だったので、学院を蹴って、韮高に進んで欲しかったなーと思いました。

 

今後の韮高サッカー部に注目していきたいと思います。ある意味、韮崎市民の精神的財産である「韮高サッカー部」を復活させて欲しいと願います。

 

現代ではスマホ1台あれば、画像、動画、情報を全世界に瞬時に発信できる。13年前のことを考えると、改めて時代の急速な流れを感じることができる。今ほど誰もが写真を撮る時代ではなかった。羽中田さんの画像を探したけれど、あんまり出てこなかった。

 

2024年4月、羽中田さんが韮高サッカー部と一緒のピッチにいた。あまりにも現実感がなさすぎる不思議な現実に感じた。過去のことは過去のことで、これからのことに目を向ければ、期待感が高まるだけである。選手たちはサッカーのこと、サッカーに関わる多くのことを学ぶことができる。疑問に思うこと、納得のいかないこと、分からないことを何でも何度も聞ける。僕からしたらとてもうらやましい環境である。

早速、羽中田さんを見に行ってきた。

韮高サッカー部にまた違ったサッカーの色が加わった。韮高らしいサッカーが深みを増し、静かに心を打つサッカーができるのではないかと思わずにはいられない。

 

 

 

 

ユースリーグ第2節 韮 崎-VF甲府B

ユースリーグ第2節 韮 崎-VF甲府

 

結果

ユースリーグ1部 第2節

4月13日 土 12:15キックオフ 航空G

韮 崎 2-0(0-0)VF甲府

 

ユースリーグ2部 第2節

4月13日 土 12:15キックオフ 長坂総合G

韮 崎B 0-1(0-1)甲府

 

ユースリーグ第3部 第1節

4月13日 土 9:00キックオフ GF穂坂G

韮 崎C 2-1 甲府城西

 

韮高サッカー部が所属するすべてのリーグか開幕した。2021年に韮崎Bが5部リーグ登録、2022年度は4部へ昇格し、韮崎Cが5部リーグへ登録された。そこから毎年、上へのカテゴリーへ昇格を続け、今年は山梨県の1部、2部、3部へ名を連ねることとなった。トップチームだけがプリンス関東2部への昇格を果たしていない。今年こそは、上のステージへと立つために力を見せる年となる。

VF甲府B戦は、普通にやって勝たなければいけない相手であり、ここでやっつけられないようでは、厳しい見方をせざるを得ない。結果は後半2得点を上げて、勝利した。目先の勝利に喜ぶというより、当たり前の結果として次を見据える姿勢が求められる。何といってもVFのトップはプリンスでは前橋商に8-0、流経Bに3-0である。次なる実現すべき目標を思い浮かべたらならば、勝利の喜びは一瞬であり、まだまだやらなければならないことはたくさんある。

 

韮崎B、Cの選手は、トップで活躍できるための努力を怠ってはいけない。地道な努力を続けることによって、トップへの道は開ける。サッカーは何がおこるか最後の最後まで分からないので、前に進む努力は止めないことである。トップに上がれない現状に甘んじている選手は、まだまだ成長の余地があり、その力こそがチームの底上げとなる。最高学年の選手たちは高校生活最後となるので、普通にがんばるだろう。2年となった選手たちは、この1年が自分の1年後を決めることとなるので、3年以上に全力で取り組まなければならない。失敗をしても多くのチャレンジを繰り返し、力をつける必要がある。

 

成長に近道はほとんどない。むしろ遠回りをすることで大きく成長できることの方が多いかもしれない。サッカーに限らず生きることもそうである。苦しい道を選択し、遠回りする道を選択し、乗り越えていく生き方が成功するとは限らないけれど、確率は高い。

 

 

びっくりするような好プレーが、勝ちに結びつくことは少ないです

確実にこなせないといけないプレーを、確実にこなせるチームは強いと思います

イチロー

 

 

 

2024ユースリーグ開幕

2024ユースリーグ開幕

 

結果

ユースリーグ2部

4月6日 土 14:00キックオフ 東海甲府

韮 崎B 5-1(3-0)笛 吹

 

ユースリーグ1部

4月7日 土 12:15キックオフ 山梨学院G

韮 崎 5-0(3-0)甲府

 

山梨県ユースリーグが開幕した。実現可能なプリンス昇格の目標に向かって、1戦1戦、大切に全力で闘っていくしかない。ユースリーグで全力を出し切ることができないと、大事な試合で不完全燃焼の全力を出し切れないプレーがでる。

第1節は、トップ、セカンド共に、理想的なスコア、試合運びで勝利することができた。点を取るためにチームとして準備してきた狙い、トレーニングがあってこその得点であり、勝利である。また選手1人だけの力ではなく、チームとしてベクトルが同じ方向へと向かっている熱量と意識が、複数得点に結びついた。全国を見据えると、まだまだ鍛えなければならないことはたくさんある。対戦相手が格上、または同等のレベルの時に、何で上回るのかは、目に見えない部分で組織としての在り方、選手個々の意識の高さは、韮高らしさ、または韮高の優位性を発揮しなければならない。トレーニングでは、思考ベースで負荷をかけるトレーニングが今後は更に必要になってくると思われる。

 

お金をもらうからプロじゃない

どんな時でも手を抜かず 全力で戦うからプロなんだ

三浦知良

 

カズはプロの一面を言い当てている。様々なカテゴリーのアマチュアの選手はどうであろう。どんな時でも手を抜かずに闘っているだろうか。どんな時でも手を抜かずトレーニングをしているだろうか。技術、戦術を学ぶことは大切だけれど、サッカーに向き合う姿勢は、プロの選手からまだまだ多くを学ぶことができる。

 

サッカーでの大目標は1人では達成できない。どんなにがんばっても1人の力はしれている。部員1人1人の意識の高さ、モチベーションの高さを落とすことなく、韮高サッカー部としての成し遂げなければならないことに力を集結させて欲しいと願う。

 

 

ユースリーグ2024 開幕前

ユースリーグ2024 開幕前

 

U-18サッカーリーグ 2024山梨(ユースリーグ)が今週末からスタートする。前期、後期合わせて全18節、入れ替え戦まで含めて12月までの闘いが始まる。1部リーグのトップは、プリンスリーグへの昇格を目指して全力で闘うことで、選手権への出場の道が連動して開けてくる。

まずはチームとしての目線を合わせることが大前提となる。掲げた目標に対して部員全員での共有化は、日々のトレーニングにブレない姿勢を生み出す。妥協や甘え、心の隙が芽生えた時に、掲げた目標が灯台の役目を果たす。今の自分の行動、心構えは、掲げた目標に対して恥ずかしくないものか、ブレていないかを客観的に判断できる基準となる。そして何より、同じ目標に向かって努力する仲間に対して、うしろめたくはないか。日々の小さな努力、ひたむきさは、積み重ねるととてつもなく大きなものになる。手を抜いた生活は、ある日突然、大切な時に、自らの過去の日々を悔やむことにつながる。気が付いた時にはすでに遅く、そここそが勝者と敗者を明確に分ける。

韮高サッカー部という組織は、状況が悪い方向へ行かないように抑制できる組織であり、軌道修正が柔軟にできる集団であると思っている。逆に言えば、1つの目標に向かって、それを実現するために一生懸命に突き進むことができる組織と言える。その精神性は日常生活でもサッカーの試合の中でも変わらない。試合中にはそのような姿勢がプレーに現れ、勝利へとつながるプレーとなる。

 

現代のサッカーは進化のスピートが増している。よってチームとしての戦術の進化に伴い、選手個々に求められるスキル(心技体)もより多くなっている。個人戦術においても、情報収集能力や認知、判断の処理スピードは速度を増している。いわゆる戦術眼は、そのスピードと視野の広さが必要となるし、戦術理解力は「周囲が見渡せない局面」でも状況把握を可能にするので、選手の頭脳へのアプローチ(トレーニング)も行われている。サッカー選手である前の人としての学ぶ姿勢があるかないかで、上達の差は歴然となる時代である。

 

どのような姿勢で、どのようなプレーをして、チームの勝利に貢献するのかが楽しみである。リーグ戦で良いプレーが出来た選手が、一発勝負のトーナメントで安定したプレーを生み、ここぞいう局面で力を発揮する。1戦1戦を全力でプレーする積み重ねが、大きな力となる。継続は力なりではなく、継続しか力にならない。山梨県のナンバー1の座に必ずなることができると信じている。